三国間の場合、仲介者(A国)が積み地(B国)からモノを買い、揚げ地(C国)に売りますが
A国が日本の場合、弊社(日本のフォワーダー)に手配依頼をするということは
B~A間は、AがFreight Payerでフォワーダーの起用選択を行うEXW/FCA/FOBとなり
それに運賃を上乗せし、Cに売る。つまり、A~C間のインコタームズはCかDグループに限られるのでしょうか?
えり先生 回答しました 2023年5月29日
御質問有難うございます。
御質問の「A(売主)-C(買主)間」で交わす売買契約上のインコタームズですが、
CかDに限定されることはございません。EもFもあり、です。
あくまでも「C(買主)」次第になります。
Cが全てハンドリングしたいということであれば、EXW契約(現実的に少ないですが…)で、
第3国側の輸出通関はAに任せたいというのであれば、F(FOB / FCA)契約で、
海上運賃&保険料はAに任せたいとなれば、C(CFR,CIF,CPT,CIP)契約で、
Aに全て任せたいということであれば、D契約で、結んでいきます。
わたくしの3国間取引の経験で恐縮ですが…。
わたくしが以前勤めていた荷主A(日本)はタイのBに委託生産を行い、荷受人C(アメリカ)へ商品を納めておりました。
当時、荷主A(日本)と荷受人C(アメリカ)が取り決めていたインコタームズはFOBで、Cのノミネーションの掛かった船会社へ商品を託しておりました。
最近の傾向として、海上運賃(航空運賃もですが)などの諸経費は、買主側も細かくチェックされておりますので、航路によってはCやF, あるいはD,など使い分けていらっしゃるようです。
3国間だからといって使えるインコタームズが限定されることはないんですね。
以上で御質問の回答とさせていただきます。
えり先生 回答しました 2023年5月29日